フランスに本部を置く化粧品メーカーのロレアルが8日、リオデジャネイロ州のニエリを買収したと発表した。
1981年創業のニエリは、ダニエル・フォンセッカ・デ・ジェズス氏がリオ州ノヴァ・イグアス興した会社で、2013年の年商は4億500万レアル。Cクラスを中心に根強い人気を持つ、毛染め剤やヘアケア用品専門の会社だ。
ロレアル・ブラジルは、「ニエリはブラジルの中流階級の成長で大きな恩恵を受けた会社」と評価。買収額は明らかにされていないが、フォンセッカ氏は今後、ロレアル・ブラジルの戦略委員会の副委員長を務める見込みだ。正式な買収は経済防衛行政審議会(Cade)の承認後となる。
ニエリ買収は2013年10月のザ・ボディ・ストアーに次ぐ矢継ぎ早の行動だが、ロレアルがニエリ買収に動いた理由の一つは、同社の製品がスーパーや薬局といった小売業界でかなりのシェアを得ていた事だ。
ヘアケア製品でのシェア上位5社は、ユニリーバ21・7%、ロレアル15・4%、プロクター&ギャンブル11・6%、ニエリ6・9%、エンベレゼ6・3%。毛染め剤のシェアは、ロレアル26・5%、プロクター&ギャンブル21・5%、エンベレゼ11・7%、ニエリ11・6%、ビューティ・カラー8・4%だから、ニエリ買収後のロレアルのシェアは22・3%と38・1%となり、どちらも1位に躍り出る。(9日付エスタード紙より)
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