日本人向けに国内外の良書情報を発信している株式会社「情報工場」の藤井徳久代表取締役(34、東京)が先月15日に初来伯し、当地の出版事情等を視察した。「〃書籍の国境〃をなくしたい」と意気込んでいる。
NPO法人「VERSTA」の若手理事でもあり、同NPOがサンパウロ州セッチ・バーラス市で実施した「ジュサラ椰子樹による森林農法計画」(8月23日付既報)への参加も兼ねて自費で来伯、同月23日まで滞在した。
「漫画を含め1週間で1千冊以上出版される日本では、経営者など忙しい人は選択肢が多すぎて迷う」と考え、05年に情報工場を起業。毎週2冊、ビジネス関連を中心としたおススメ書籍を選び、3千字程度の要約をメールとウェブで提供するサービスを開始した。需要の発掘に見事成功し、メール会員は4万人、提携企業は100社を超える。全国チェーン「紀伊國屋」など大手書店でも同社の推薦コーナーが設置され、好評を博したという。
現在は、国外在住の日本人や駐在員向けにも事業を展開中。国外の人気書籍・雑誌も扱う。
藤井さんは「ブラジルの実業家によるポ語書籍などを和訳し、日本で紹介したい。ブラジルに進出済み、またこれから進出を目指す日本企業には、現地の経営手腕などを学ぶにもうってつけでは」と話した。
詳細はサイト(www.joho-kojo.com)、問い合わせはメール(pr@joho-kojo.com)で。