50周年を迎えたラーモス移住地のさくら祭りは、特に非日系に盛況だった。330キロも離れた州都フロリアノーポリスなど、遠く海岸部から来場した常連のブラジル人もいた。舞台上での和太鼓や民謡民舞、露店では焼きそばはもちろん、竹細工の工芸品、餅つきなども好評だった。敷地内の茶室では茶道の実演もあり、人だかりが出来るほどの大盛況。日本文化への関心の高さは、半世紀の歴史で築いた功績の一つに違いない。
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ラーモス50周年史だが、地元住民による寄稿や、邦字紙記者による項目も。特筆すべきは、麗澤大学名誉教授の丸山康則さん(故人)が担当した項だろう。移民研究の志半ばにして、今年1月に胃がんで逝去した。関係者は「執筆をお願いした桜公園、平和の鐘公園に関して十分な原稿を残してくれた」と感謝する。日本の大学教授が惚れ込んだ〃ラーモスの物語〃とは何なのか。そうした価値も付随する貴重な一冊かも。
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サンパウロの文化を楽しみたい人向けに、使い勝手の良いオンライン地図がある。「SP CULTURAL」(spcul tural.org)では、劇場、音楽、ストリートアート、写真、美術館、ギャラリー、図書館、映画館など市内600の文化施設が網羅されている。動作も良好で使いやすく、利用者が自分で撮影した写真やコメントなどを残すことができるので、各施設の評判も事前チェックできる。何も予定のない週末に、目の保養、心の栄養補給に出かけてはいかが。
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