教育省が9日、13年の高等教育課程在籍者は730万5977人で前年比3・8%増えたが、卒業者は5・6%減の99万1010人で、過去10年間で初の減少を記録と発表した。9日付G1サイトや10日付伯字紙によれば、ブラジルの高等教育機関は2391あり、学部や学科の数は3万1866に上る。
学生の大半は総合大学(53・3%)や単科大学(29・1%)、高等教育センター(15・8%)在籍者で、国の技能教育機関の高等教育課程在籍者もいる。私立校生は73・5%相当の537万3450人で、公立校の193万2527人(国立110万人、州立60万4千人、市立19万人)を大幅に上回った。近年は通信教育が増え、13年の受講者は115万3572人。4万9911人だった03年の23倍で、86・6%は私立校に在籍する。
熟練工不足が叫ばれる中、技能訓練型の学部・学科生の増加も目立つ。この種の講座在籍者は13・6%で、国の教育機関在籍者は01~13年に467・4%、年平均で13・7%増えた。
学生最多は社会科学・商業・法学関係の147万2千人で、新入生は56万4千人、卒業者は21万8千人。以下、教育は在籍者68万2千人、新入生23万8千人、卒業者10万人、保健衛生と社会福祉は49万人、17万人、7万人、土木や生産・建築は50万6千人、20万2千人、4万人、自然科学や情報処理は22万人、8万9千人、2万7千人、農業・獣医学は8万9千人、2万8千人、1万人など。
13年の卒業者は前年より減り、新入生(274万2950人)に占める割合も36%に低下。10年の卒業生は新入生の45%いた。教育省によれば、卒業生が減った学部や学科の97%は閉鎖や新規募集停止措置を受けた私立10校など14の機関に属している。
奨学金や授業料免除などの恩恵もなく私立校に入ったが、経済的な理由で継続不能となる例も多く、13年の卒業者では通信教育と公立校在籍者の比率が増えた。
18~24歳の高等教育課程在籍者は同年齢層の28・7%で、現行では、10年間で50%にとの目標達成は困難だ。