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サンパウロはこの冬一番の暑さ=高温低湿度、健康被害に注意

 サンパウロ市は10日午後3時頃に気温31・2度を記録し、湿度は19%で今冬の最高気温と今年の最低湿度を記録した。国立気象観測所(Inmet)が発表した。
 同所観測所の公式データによれば、31・2度は9日と8月31日に記録した31度を上回り、湿度19%は9日に記録した21%を下回った。
 一方で、市北部のサンターナ展望台の自動計測器は9日も10日も湿度13%を記録。この違いは両観測所の測定器具の違いと、Inmetで午後3時に測定された後に湿度がさらに低下したことによる。
 湿度の低下は市上空に存在する暖気団が寒冷前線の侵入を阻んでいるためだ。暖気団の勢力は8、9日に増大し、平均気温も押し上げた。
 気候観測機関Somar Meteorologiaによれば、今後の市の平均気温は18~33度の間で推移する見込みで、湿度も20~30度と低めの状態が続くため、健康管理には引き続き注意が必要だ。
 世界保健機関(WHO)によると、湿度が20%を下回る状況では特に水分補給を心がけることが重要だという。他にも午前10時から午後4時の間は屋外での運動は控え、人込みを避け、生理食塩水を鼻孔と眼に点すことが推奨される。
 市防災局は市民に、直射日光を避け、十分な水分補給を行うよう呼びかけている。(11日付フォーリャ紙より)