サンタカタリーナ州ラーモス移住地の「さくら祭り」に、サンパウロ州タウバテ在住の芸能一家、海藤ファミリーの姿が。本人たちも「これほどの遠距離は珍しい」という出張公演だ。
きっかけはクリチーバ在住の佐藤吉次さん。民謡界の実力者で、元ラーモス移住者だった。彼の誘いで実現し、司代表ら4人が演奏、非日系ばかりの会場で拍手喝采を浴びた。世界共通のロックやラップ、歌謡曲と違って、民謡には日本文化の香りがするらしい。「優雅で繊細」「音色が清らか」。ブラジル人からはそんな感想が聞かれた。
司さんは「本業は楽器屋」と笑うが、活動の幅は驚くほど広がりを見せている。「最近は非日系からの出演依頼も多い」とか。移住後に三味線を始めた司さんは当地で腕を磨き、家族全員で伝統芸能を育んできた。ラーモスの桜と同様、満開の様子だ。(祐)
タグ:クリチーバ