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コロニア・ピニャールびわ祭り=村総出でおもてなし

 サンミゲル・アルカンジョ市のコロニア・ピニャール文化体育協会(徳久俊行会長)が、6日に同会館で「第2回びわ祭り」を開催した。会員家族約200人が総出で協力し、1500人超の来場者をもてなした。
 びわの生産が増えてきたことから昨年始まった。外部団体には頼らず文協が全力をあげて運営している。「子供からお年よりまで、村の人が全員出てきておもてなしするのが特色。皆死ぬ気でやった。今年もうまく行った」と徳久会長は安堵した様子で振り返った。

トラクターを利用したトレンジーニョ・ツアー(コロニア・ピニャールのFacebookより)

トラクターを利用したトレンジーニョ・ツアー(コロニア・ピニャールのFacebookより)

 食事の準備から生け花、カラオケ、折り紙講座、着物の着付け体験まで、会員らが分担して切り盛りした。婦人部が中心となって販売した手巻き、刺身やたこやきなど日本食は、同地では珍しく、日系人始め非日系にも好評だった。びわジャムや梨ジャムなど変わった加工品も多く出品され、びわは300箱近くを売り上げた。
 また、同地出身者で、今はサンパウロ市の「桜歌謡団」で代表をつとめる太田和之さんも歌手を20人ほど連れて訪れ、舞台に華を添えた。トラクターに荷台をつけて農家を巡るトレンジーニョ・ツアーも人気だった。
 徳久会長は「日本のおもてなし精神が売り。来た人来た人が、『よかった』と喜んでくれた。文協の施設を充実させるため、来年もがんばりたい」と話した。