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ビデオ貸し出し店閉鎖=海賊版DVDなどが駆逐

 サンパウロ市イジエノポリスで27年間営業してきたビデオの貸し出し店(ロカドーラ)「ホーム・ビデオ」が閉店を決め、ファンが別れを惜しんでいると13日付エスタード紙が報じた。
 1987年創業のホーム・ビデオは最盛期には4軒の店舗、2万7千本のビデオで多くのファンを楽しませてきた。この店のビデオは欧州の芸術的な作品など内容や画質が良かったため、米国のブロックバスターが進出してきた後も10年間持ちこたえ、現在まできたが、近年は2~5レアルの海賊版が横行し、商売が難しくなっていた。
 貸し出し店の店主達は「ビデオ業界はインターネットやケーブルテレビなどに圧され、横行する海賊版に足元をすくわれた。先進技術と海賊版により芸術作品は使い捨て商品に成り下がった」と嘆く。サンパウロ州の貸し出し店組合によると、2006年の貸し出し店は3千軒を数えたが、2011年には半数に減り、その後も減少が続いていた。
 ホーム・ビデオも毎週2500本を貸し出していたが、利用者は80%減り、従業員も15人から4人に減っていた。