海賊版と不法行為に対する全国フォーラム(FNCP)が16日、工業界は2013年に海賊版や密輸品により、少なくとも300億レアルの損害を受けたと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルが報じた。FNCPの調査対象は13部門のみのため、実際の被害は更に大きい見込みだ。
FNCPによれば、パラグアイからの密輸品は年200億レアル分に達し、国内で17番目に大きな企業の売上に相当。密輸業者や密輸品販売者は納税義務を逃れている上、煙草や医薬品といった品が健康被害をもたらす可能性も大きい。
2012年の場合、密輸煙草の年商は48億8千万レアルに及んだ。同年の密輸香水は24億5千万レアル、密輸メガネは80億レアル、化粧品類の密輸品は22億4千万レアルを売り上げた。料金を支払うタイプのテレビの海賊版でも18億レアル以上が動くなど、同年の13部門での密輸品と海賊版の売上は240億レアルに及んだ。
13年の場合は、密輸品や海賊版の売上と脱税などを含む地下経済で動いた金は7820億レアル超で、ラ米で4番目の経済大国に相当する金が動いたという。
2010~12年に押収された密輸品や海賊版はサンパウロ市だけで20億レアルを超え、連邦直轄区で13年に押収された品は16億8千レアルに相当する。FNCPは今年の場合、国民が消費する品の4分の1が違法な品と推測しており、その被害は工業界や安全、健康、雇用、商業、税収などの全部門に及ぶという。
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