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リオ州=軍警ナンバー3の汚職=精鋭部隊組織ぐるみの犯行

 リオ州検察局と保安局が15日、リオ南部バングー地区での恐喝容疑で軍警23人を摘発、逮捕したが、2人が逃亡(エスタード紙では22人逮捕、3人逃亡)。主犯は同州軍警ナンバー3のアレッシャンドレ・フォンテネレ大佐(44)で、捜査・押収令状も53件履行された。16日付伯字紙が報じた。
 同大佐は、映画「トロッパ・デ・エリーテ」のテーマにもなった特殊警察作戦大隊(通称BOPE)を含む警察の精鋭部隊を指揮していた。
 摘発作戦は昨年8月に始まった。州検察局と保安局によれば、バングー地区の第14大隊では将校以下、あらゆる階級の警察官が恐喝に関与していた。主な標的は商人やヴァンの運転手、荷物運搬人などで、露店商人も恐喝された。屋台を出す人は大隊の軍警に毎週10レの支払義務があり、コピー商品を取り締まる警察官にも心づけが払われていた。裁判所は汚職の調整役である軍警のエジソン・ピント・デ・ゴエス少佐の逮捕状も発令した。同少佐宅では収賄で得たと思しき現金28万7千レが押収された。
 検察によると、心づけは日ごと、週ごと、月ごとに集金され、その額も30レから2600レまでとさまざまだった。
 恐喝はフォンテネレ大佐が同大隊指揮官だった2012~13年に始まり、同大佐は同部隊退団後も心づけを受け取っていたようだ。調査は供述書と書類、裁判所の許可を得て傍受された通話記録に基づいている。
 フォンテネレ氏が作った組織には3人の少佐と2人の大尉がいたが、心づけの回収は交代で現場の勤務に出ていた警官によって行われていた。
 最も利益を上げていたのはAPTRansと呼ばれる交通違反の取締り隊で、同部隊が回収した金の一部は幹部達に流れていた。保安局の犯罪減少目標とは裏腹に、軍警は賄賂回収額が多い仲間を称賛していた。
 フォンテネレ大佐の摘発は初めてで、大佐が賄賂を受け取っていたという直接の証拠や通話記録は無いが、本人の経験、部隊内で持っていた権力からして何も知らないということはありえないという理由で告発された。フォンテネレ大佐は自身に対して告発された件については法廷でのみ証言するとしている。