非政府団体(NGO)のSOSマッタ・アトランチカ基金によると、チエテ川の汚染状態は改善し、2010年には243キロあった魚がすめない流域が70・8%減って、71キロになったと18日付エスタード紙が報じた。同団体によれば、水中の酸素がなく、魚などの生物が生息できない流域は、この4年間で一段と縮小した。
チエテ川の浄化計画がスタートしたのは1993年で、この年は、水中の酸素がない死んだ流域がモジ・ダス・クルーゼスからバーラ・ボニタまでの530キロあった。
だが、浄化計画が第2段階に入った2010年には死んだ流域が243キロに減り、今年は更に71キロに減った。2010年の死んだ流域は、チエテ川の水源であるサレゾポリスにより近いスザノ市からポルト・フェリースまで広がっていたが、今年の死んだ流域はグアルーリョス市からピラポーラ・デ・ボン・ジェズスまでの71キロに縮小した。
SOSの水系担当コーディネーターのマル・リベイロ氏はこの結果に、「チエテ川浄化計画はこれで万全とはいえないが、生活排水や工場廃液の垂れ流し撲滅なども含む浄化への取り組みが、市民の望む形のチエテ川回復に繋がって来た証拠だ」と喜びを表した。
SOSは、水源地からバーラ・ボニトまでの576キロと川に流れ込む水路や池などに観測点を設け、定期的なデータの収集を行っている。今年のデータは2013年11月から今月までの間に集めたものだ。