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13年度Pnad=失業率と不平等率上がる=経済低成長の影響受ける=非識字率下がり衛生横ばい=「質は向上した」とジウマ

 ブラジル地理統計院(IBGE)による2013年度の全国家庭サンプル調査(Pnad)の結果が18日に発表され、失業率と不平等率が上がっていたことがわかった。この二つの指数はジウマ政権が数値の低さを売りにしているものだ。18日付伯字紙が報じている。

 Pnadにおける失業率と、所得の不均衡さの指数であるジニ係数は、労働者党(PT)政権が成立(2003年)して以降、順調に下がっているとして、同政権がずっと誇りにしてきていた。失業率は04年の8・9%が05年に9・3%に上がった後は、国際的な経済危機下にあった09年に一時上がった以外は順調に下がり続け、12年には6・1%まで落ちていた。またジニ係数も04年の0・547から順調に下がり、12年には初めて0・50を割り込んで0・497%まで落ちていた。
 だが、13年の失業率は6・5%にあがった。これは11年から続く国内総生産(GDP)の停滞が招いたところが大きいと思われる。極貧層の人口も前年比で約32万4千人増えている。
 またジニ係数の上昇に関して言うと、平均給与そのものは9年連続上昇となる0・57%増となった。だが、所得層の分布を高い方から低い方にピラミッド型に示した場合、その頂上部分にあたる、ブラジル全体の10%の富裕層が6・4%の所得の伸びを記録したのに対し、底辺部分にあたる10%の最貧層の所得の伸びは3・5%で、富裕層の約半分に止まった。
 一方、「非識字率」は前年の8・5%から8・2%に下がり、過去最低を記録。4歳児と5歳児の就学率も初めて80%を超え、81・2%となった。コンピューターを含む電子電化機器などの耐久消費財へのアクセスが増えたことなども反映し、家庭におけるインターネット普及率が40・3%から43・1%に上昇した。
 だが、いまだに1300万人のブラジル人が読み書きできないこと、北東伯での非識字率が16・6%(前年は17・4%)と依然として高率であることなどは問題だ。
 また、上水道の普及率は85・4%から85・3%とわずかに下がり、下水処理の普及率も前年より1%ポイントあがっただけの64・3%で終った。ブラジルは下水処理率が54・7%だった2000年に国連から、2015年までに「下水処理を受けてない人の割合を半減すること」(下水処理率の22・35%ポイント上昇)を要請されたが、13年の時点では9・6%ポイントしか改善されていない。
 ジウマ大統領は18日、マルセロ・ネリ戦略局長官、テレーザ・カンペロ社会開発飢餓撲滅局長官、エンリケ・パイム教育相を指名し、今回のPnadの結果の分析を行なわせた。これら3氏は同日午後、記者会見を行ない、「13年のジニ係数の上昇などは一時的なもので、14年はまた下がりはじめている」と釈明。さらに「今回の結果はブラジルの生活の向上を示している」との政府見解を明らかにした。

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