統一選投票日まで2週間となったが、17、18日に実施されたダッタフォーリャの大統領選支持率調査で、一時投票でのジウマ大統領(労働者党・PT)とマリーナ・シウヴァ氏(ブラジル社会党・PSB)の差が拡大する一方、アエシオ・ネーヴェス氏(民主社会党(PSDB)が回復中と、19日付フォーリャ紙が報じた。
PSBの元大統領候補エドゥアルド・カンポス氏急逝でマリーナ氏が大統領候補に昇格後のジウマ氏とマリーナ氏の支持率は、8月28、29日のジウマ氏34%対マリーナ氏34%以降、9月1~3日が35%対34%、9月8、9日が36%対33%で、実質的な引分けだった。だが、今回調査の両者の支持率は、37%対30%で誤差を差し引いてもジウマ氏優位と出た。
また、決選投票での支持率も、8月調査ではマリーナ氏50%対ジウマ氏40%だったが、9月第1週48%対41%、9月第2週47%対43%、今回46%対44%と差が縮小。一時10%ポイント(以下、%P)あった差は7%Pとなり、統計的な誤差の2%Pを差し引けば、最後の2回は引分けだ。
また、一次投票でのマリーナの支持率低下に対し、ジウマ氏同様に支持率を回復させているのがアエシオ氏だ。アエシオ氏の支持率は、マリーナ氏の大統領候補承認前は20%だったが、マリーナ氏出馬後は15%に落ち、9月第1週も14%に下がったが、それ以後の2回は15%、17%と右肩上がり。ジウマ氏対アエシオ氏の決選投票の場合の支持率は49%対39%で、依然としてジウマ氏優位だ。
マリーナ氏中心に見た一次投票の支持率は、ジウマ氏との差が0%Pから7%Pに拡大し、アエシオ氏との差は9月第1週の20%Pが13%Pに縮小。マリーナ氏の支持率低下傾向が続けば、アエシオ氏が2位に浮上する可能性もある。
マリーナ氏の頭痛の種は拒絶率の上昇で、8月末は15%だった拒絶率が21%になり、20%前後で安定しているアエシオ氏(今回は21%)を抜いた。ジウマ氏の拒絶率は32~35%で今回は33%だった。
地域別の支持率ではジウマ氏が北部、北東部と南部で大差、中西部も1%P差で1位。南東部で圧倒的に優位だったマリーナ氏の支持率は4%P下がった。マリーナ氏はその他、女性、カトリック信者で各4%P、人口20万~50万人の自治体住民で5%P、25~34歳の層で6%Pの支持を失った。
なお、今回調査での浮動票は未定、白紙を含めて13%。他の8候補への支持は計3%だった。
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