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東西南北

 18日、南大河州ポルト・アレグレのグレミオ・アリーナでの全国選手権で、因縁の対決、グレミオ対サントス戦の再現が起こった。奇しくもちょうど3週間前、グレミオのサポーターたちがここで行なわれたブラジル杯での同カードで、サントスの黒人キーパー、アラーニャに「汚く臭い猿」と人種差別の罵声を飛ばしたりしたため、グレミオは同杯失格となり、テレビに顔が映った女性は社会的制裁も受けた。だが、グレミオ・ファンたちは反省どころか逆恨みし、この日も試合に出たアラーニャに対し、今度は皮肉をこめて「白雪姫」などと野次るありさま。この問題、今後どうなる?
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 今日付けの本紙で紹介したPnadの調査によると、ブラジルで60歳以上にあたる「イドーゾ(高齢者)」の数は女性が1450万人で、男性の1150万人を上回っていることがわかった。高齢者の合計は2610万人で、これはブラジルの全人口の13%を占めている。14日に日本で発表された統計によると、同国では65歳以上の人が総人口の25・9%にまで達したという。それに比べると、ブラジルの高齢化問題はまだまだ先の話か。
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 大サンパウロ市圏のマウアー市が10月1日から給水制限に入ることが明らかとなった。これで大サンパウロ市圏では、グアルーリョスにつぐ2番目の給水制限実施の市となり、約44万8千人の市民が生活に影響を受けることとなる。あいかわらず雨の少ない大サンパウロ市圏。7月の予想では9月は平年並の降水量とのことだったが、今週も気温は下がったものの雨はいま一つ。もう少し降って欲しかった。