ペルナンブコ州フォルタレーザで15日、口唇口蓋裂(みつくち)の集団検診と手術が行われ、子供や親に笑顔が戻ったと21日付エスタード紙が報じた。
口唇口蓋裂は先天性異常の一つで、軟口蓋あるいは硬口蓋、またはその両方が閉鎖しない口蓋裂と、口唇の一部に裂け目がある口唇裂がある。裂け目が大きいと、口を閉じた状態でも歯茎や歯が見えたりする。誤嚥性の肺炎を起こす事も多く、内科的な治療と外科的な治療の双方が必要だ。
フォルタレーザで行われた集団検診は、国際団体のソリーゾが行ったもので65人の専門医が協力。249人の子供が申し込みをし、92人がアウベルト・サビン小児科医院で手術を受けた。
2歳6カ月のルイス・ガブリエル・ダ・シウヴァ・リマ君も手術を受けた一人で、母親のロゼネイデ・ダ・シウヴァさんは、手術の前は怖くて泣き、手術の後は言葉にならない感動で泣いたという。ルイス君は19日に退院したが、同様の集団検診や手術は8月にもパラー州のサンタレンでも行われ、73人の子供達が手術を受けた。