23日午後、ミナス州のセーラ・ダ・カナストラ国立公園内の理事がサンフランシスコ川の水源地が枯れたと発言し、波紋を呼んでいる。
同日付G1サイトによると、SF川はミナス、バイア、ペルナンブコ、アラゴアス、セルジッピ、ゴイアスの各州と連邦直轄区を流れる全長2700キロの川で、セーラ・ダ・カナストラの水源地は複数ある水源地の中でも最西端にある。
ところが、今年の干ばつでこの水源が枯れた。SF川を管理する流域監視委員会(SBHSF)は、この事態を非常に懸念している。SF川流域のダムの水位低下は著しく、流域の生態系への影響も不可避だからだ。水源地に近いトレース・マリアスとソブラジーニョの2水力発電所のダムは水位が6%と31%に低下、取水は限界に近い。また、同川下流では川の水位低下で海水が逆流。淡水のはずの流域が塩水化しているともいう。
CBHSFでは同川の関係者に呼びかけ、18カ月間の公聴の機会を作る予定だ。国や州、市、発電所や鉱山関係者、漁師、流域の先住民、一般国民のあらゆる部署の声を吸い上げる意向だ。
セーラ・ダ・カナストラ国立公園ではここ数カ月、火災も頻発し、7月は4万ヘクタールを焼失した。最近も4日間続く火災の後に別の火災が発生し、大気温も例年より2~3度高いという。