ピラール・ド・スール日伯文化体育協会(岡村正美会長)の『第36回敬老会』が13日午前、文協会員やヴァレンチン・ザネーロ・ミレオ市長も参加の下、同文協会館にて催された。75歳以上の高齢者の数は年々増えており、今年は151の会員家族から87人が表彰の対象となった。会場には約50人の受章者が元気な姿を見せた。
開拓先亡者への黙祷の後、岡村会長が挨拶に立ち、「敬老の日だけお年寄りを大切にしようというのは間違い。当文協のこれまでの発展は敬老者抜きには考えられない」と高齢会員をねぎらった。
日語校生徒代表として桧山せいじくん(14)が、「おばあちゃん、僕たちにとてもおいしいご飯を作ってくれてありがとう。おじいちゃん、いつも僕たちに色んなことを教えてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。
受章者には婦人会手製の弁当や紅白餅、プロポリス、青年会による記念品が手渡された。また、日語校からは手縫いの寿司キーホルダーが贈られた。
最高齢者は105歳の高野捨野さんだったが、欠席のため、出席者の男女最高齢者である豊田スギさん(100)と船津賢三さん(94)がケーキカットを行い、老壮会の斉藤敏夫会長が謝辞を述べた。
その後記念撮影が行われ、昼食に移った。24に及ぶ余興が会に花を添えた。日語校の全児童による合唱や3年生のリコーダー演奏、高学年による影絵や劇が披露された。活動11年目を迎えるソーラン部や、婦人会、日語校母の会、教師らも踊りを披露した。
まとめ役の南夏子さん(74、二世)は、「高齢化で踊れる人が減った。でも、お母さんたちや先生たちみんながいつも参加してくれるので本当に助かる」と謙虚に語った。