ああ、肉が止まらない!
ブラジルではとにかく肉をよく食べます。大きな串に刺さったシュラスコスタイルも人気ですが、お皿にどーんとお肉が乗って出て来るステーキ屋さんもたくさんあり、これまた人気です。
ブラジルに来て間もない頃は、日本で食べる脂の乗ったやわらかいお肉が恋しくて、ブラジルで食べる肉はなんだか脂の旨味と風味が足りないように私には感じられました。
ところが! 魅惑のソースに出会ってから、肉、肉、肉。ブラジルスタイルで食べる肉の虜になってしまったのです。
そのソースとは、ヴィナグレッチとチミチュリ。
ヴィナグレッチは、トマトと玉ねぎのみじん切り、パセリ、オリーブオイルと酢、塩胡椒を混ぜ合わせたもの。肉はもちろん、サラダやパステルにも合います。
アルゼンチン生まれのチミチュリは、レシピは色々ありますが、基本的には、オレガノ、赤ピーマン、ニンニクを酢とオリーブオイル、塩少々で和えたとても良い香りのソース。お店によって香りの強弱やオイルの加減が違い、好みのお店を探すのもまた楽しいです。私はこのチミチュリに出会って以来もうぞっこんです。
肉の焼き加減は、「mal passado(レア)」、「ao ponto(ミディアムレア)」、「bem passado(ウェルダン)」とありますが、「ao ponto」で。日本のミディアムレアよりも少しレアです。
外は香ばしく中はジューシーに焼けた肉にチミチュリをかけると、このソースの油で肉がさらにジューシーになり、それでいてハーブの香りで決してこってりし過ぎず、絶妙なんです。肉に油をかけて食べるこのスタイル。肉がいくらでも入ってしまうのと、毎週でも食べたくなるので要注意!
プロフィール
竹内 香苗(たけうち かなえ)。愛知県出身のフリーアナウンサー。約10年間過ごしたTBSでは『はなまるマーケット』『朝ズバッ!』などに出演。夫のブラジル赴任に伴い12年に同局を退社し、ホリプロに所属。同年11月よりサンパウロ市に滞在している。