サンパウロ州=殺人減少も盗難は増加=盗難保険悪用の疑いも
サンパウロ州保安局が25日に発表したデータによると、8月のサンパウロ州内における窃盗件数は前年同月比で11・7%増加し、15カ月連続で前年同月比増を記録した。強盗殺人件数も増えたが、車両の盗難と殺人件数は減少していると25日付、エスタード紙が報じた。
警察は様々な形で盗難事件の予防に努めているが、事件の数はそれに反するように増加する傾向にある。同局もここ数カ月、犯罪組織・州都第1コマンド(PCC)の取り締まり作戦、軍警幹部の人事一掃、犯罪発生率の高い地域での取り締まりに注力してきた。
サンパウロ州政府が現在、新たに導入しようとしている対策は二つで、その一つは国家電気通信庁(Anatel)に盗難に遭ったという届出があった携帯電話を自動的にブロックするよう要請することだ。電話の持ち主は警察に盗難届けを出すだけでよくなる。二つ目は、身分証明書を失った時も再発行のための手数料を無料にすること。いずれも、盗難を理由とした被害届を悪用した詐欺を防ぐのが狙いだ。
携帯電話の盗難は州内の盗難件数の17%を占めており、身分証明書の盗難も同程度発生している。エスタード紙の取材に応じた軍警によれば、携帯電話と身分証明書の盗難が多いことは、携帯電話盗難保険を悪用する詐欺行為と、身分証明書の再発行に通常かかる29・6レアルを支払わずに手続きする必要性に関係しているという。携帯電話の盗難詐欺は、「いち早く新しい機種が出ることと、携帯が高価であることが動機付けになっている」と話している。
携帯電話が盗まれた場合は、盗難保険によって支払われるお金が新しい携帯電話を買うのに役立っており、iPhone6が出ればこの手の犯罪はますます増えると見られている。
他方、8月の殺人件数は昨年同月比12・9%減少したが、強盗殺人は13%増加。車の強盗は10・9減り、3カ月連続の減少を記録した。