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来社した山下、佐藤さん(前列左から)と案内人の本橋幹久県連会長、山添源二さん(後列左から)
来社した山下、佐藤さん(前列左から)と案内人の本橋幹久県連会長、山添源二さん(後列左から)

「国境なき科学」で留学を=北大教授らが呼びかけ

 日本学生支援機構(JASSO)がサンパウロ市カンピーナス大学(10日)およびクリチバ市パラナ連邦大学(12日)で、ブラジル政府の主導する海外留学プログラム「国境なき科学」の日本留学説明会を行った。まもなく始まる2015年度春季留学に向け、学生を呼び込むことが目的。北海道、横浜、信州、大阪の国立大学4校と芝浦工業大学が参加し、両日で約620人の学生が訪れた。
 同プロジェクトは、2011年にジウマ・ルセフ大統領が科学技術の発展促進と競争力強化を図って打ち出したもので、15年までに学部、博士課程、ポスドクの理系学生約10万人を国外へ送り出すことを目標としている。日本は昨年受け入れを開始、昨年は57人、今年は130人の学部留学生が訪日した。
 15日に北海道大学国際本部留学生センターの山下好孝教授と佐藤都国際オフィサーが本紙を訪れ、日系子弟にも広い参加を呼びかけた。
 説明会に出席した山下教授は、「英語学習のためアメリカやイギリス、カナダを志望する学生が多かった」との実感を抱いたというが、「日本でも英語は十分に学べる」と自信を見せる。
 北海道大学では現在、世界80カ国、1456人の留学生が学んでおり、学内公用語は英語だ。「英語での授業も行われているし、学生達は英語でコミュニケーションを行う。明るい国民性のブラジル人学生は、他国の留学生に積極的に話しかけるので、尚更上達が速い」という。
 同プロジェクトによる学部生の受け入れは昨年から始まり、ブラジルから15人が留学した。「学部は様々な体験をして視野を広めるのに適した時期。プログラムの性質上、理系学生のみの受け入れとなっているが、将来的には広い分野で受け入れを行えるようになれば」と期待を語った。
 なお、春季留学には日本語技能要件が課されるが、秋季留学には課されない。その他留学に関する詳細は日本学生支援機構HP(www.jasso.go.jp/study_j/csf.html)で。