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お騒がせ娘もブラジルでは?=意外な展開のマイリー来伯公演

28日、リオでの公演のマイリー(Alexandre Macieira/Riotur)
28日、リオでの公演のマイリー(Alexandre Macieira/Riotur)

 9月下旬、ブラジルのエンタメ界で話題になったのはマイリー・サイラスの来伯コンサートだった。
 マイリーと言えば、昨年、グーグルの検索数で世界一になったアメリカのトップ・アイドルだ。元々がディズニー・チャンネルの子供向けドラマ「ハナ・モンタナ」での歌って踊るヒロインで、2000年代後半にはそうした健康的なイメージで売り出し、ブラジルでも人気があった。
 だが20歳を迎えた2年ほど前からアイドルのイメージからの急激な脱皮を意識し、その大胆な行動が次々と話題を呼んでいた。長かった髪は少年のような短髪になり、ロックを意識したような舌の斜め出しがトレードマークとなった。
 13年9月のアメリカのMTVビデオ・アワードでは全世界の視聴者の目の前でストリッパーまがいの行為を行ない、視聴者の強い反感を誘った。だが、報道が過熱すればするほど、同世代からの支持が上がり、今や「ハナ・モンタナ」のイメージを持ち出す必要のない存在となった。
 そうした背景もあり、今回のブラジル公演は事前の注目度も高く、テレビや雑誌、ネットのメディアがステージ外での彼女を熱心に追った。ブラジル芸能界もこの機会を逃すまいと、ネイマールの元恋人の女優ブルーナ・マルケジーネ、2枚目人気俳優のフィウキ、ファンキ歌手のナウドなどの有名人が楽屋を訪れ、記念撮影をしたことも話題を呼んでいた。
 だが、9月26日のサンパウロでのアニェンビ・アリーナ、28日にはリオのカーニバルの開場でもあるサプカイのサンボードロモといった大会場でのコンサートに集まった観客は、前者で2万人、後者で1万8千人と予想以上に淋しいものだった。ブラジルの場合、彼女のようなポップス系の女性歌手よりは、ロックバンドの方が動員が良く、過去にはマドンナやレディ・ガガも集客に苦しんでいた。
 コンサートの方も予想された通りの展開がありはした。露出度の高い衣装に、ストリッパー風のダンス演出も行なわれた。だが、9月16日のメキシコ公演の際、よりによってメキシコの独立記念日にバックダンサーがマイリーの尻を同国の国旗で叩くという演出を行ない、同国の連邦警察が捜査に乗り出す事態にもなったあとだったこともあり、演出がやや軽減されていた。
 逆に話題になったのは、マイリーの歌唱力だった。今回の公演ではビートルズやブルース歌手のエタ・ジェイムスの楽曲を歌うなど、近年のアイドルにない演出を行ない、ブラジルの批評家たちはむしろそちらの方を見て、「彼女には優れた声とカリスマ性がある」などの評価を下している。
 これまで騒がれていた経緯からすると意外な展開となったマイリーのブラジル公演。ここからはイメージがまた変わってくるかもしれない。(9月27日付G1サイト、9月18日付CNN電子版などより)

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