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9月の貿易収支は大赤字=98年以来の9億ドル超

 通産開発省が1日、9月の貿易収支は9億3900万ドルの赤字で、同月としては1998年以来、最悪と発表したと2日付伯字紙が報じた。9月の貿易収支は2000年も赤字だったが、同年の赤字額は3億2670万ドルだった。
 貿易収支悪化の原因の一つはアルゼンチンの経済危機で、同国への輸出は昨年同月比39・7%落ち込んだ一方、同国からの輸入が7・4%拡大した。今年の工業製品の輸出が77%減少しているのは、同国への輸出減少に起因している。
 もう一つの原因は石油やその派生品の輸入が昨年同月比で46%増えた事で、1~9月の石油類の輸入は昨年同期比0・7%増加。輸出は24%増だが、それでも今年の累積赤字額は129億ドル。この額は昨年同期の165億ドルより少ないが、状況改善が必要だ。
 同省では、年間トータルでは黒字を維持できると見ているが、1~9月の累計では既に6億9000万ドルの赤字となっている。ただし、今年の累積貿易収支が黒字となったのは8月のみで、その時の黒字額も2億4900万ドルだった。