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大耳小耳

 民謡の祭典では休憩の後に、サンタクラーラ支部によってスルプレーザで寸劇が上演された。毎晩酒を飲んでグデグデになって帰って来る夫に怒り心頭し、殺してしまおうとノコギリとハンバーを用意して機会をうかがう妻の様子を喜劇調で描いたもの。もちろん殺人は失敗に終わるが、その派手な嘆きぶりが笑いを誘い、うちなーぐちで演じられていることもあって、会場は大爆笑の渦に。民謡と舞踊だけでなく、大衆演劇と方言文化の継承もしっかりと行われているようだ。
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 日本では一般的に、一人前の寿司職人になるには「飯炊き3年、握り8年」と言われる。特別な資格は必要ないが、10年越しの覚悟と体力と忍耐が必要な厳しい仕事だ。ところが最近は寿司の発祥地東京で「最短2カ月で海外就職」「8週間集中コース」といった〃即席職人〃養成を手がける学校も登場、卒業生の多くが海外に出向くとか。日本食シンポでは「数カ月の研修で握っている人がいる」という半ば怒りの声が上がったものの、「インスタント寿司職人」を求める傾向は、ブラジルに限ったことではないようだ。
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 木曜で政見放送が終わりとなり、金曜から普通のテレビ番組に戻った。日曜日が投票日だが、そこで現職大統領のジウマ候補が過半数を制しないと決選投票となり、再び政見放送が始まる…。支持率調査では現職PT派の巻き返しが強く、決選投票での再選が濃厚とも。3月のカーニバル、6月のW杯に続く大イベントの選挙はどうなるか。決選投票が終わる頃には、もうXマス商戦。早い一年になりそう?