ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 飲酒運転が45%減少=法規制の厳格化で効果

飲酒運転が45%減少=法規制の厳格化で効果

 保健省が3日、飲酒運転禁止法改正に伴い、2007年~13年に大量の酒を飲んでから運転する例は45%減ったと発表したと4日付エスタード紙が報じた。
 サンパウロ総合大学とミナス・ジェライス連邦大学の研究者が全国の州都で行った電話での聞き取り調査によると、男性で5杯、女性で4杯以上の酒を飲んでから運転した事がある人は07年には2%相当の約1千人いたが、13年は1・1%相当の594人だった。
 07年調査は2008年の飲酒運転禁止法改訂前のもので、呼気中のアルコール濃度が0・1ミリグラム/リットルを超えると酒気帯び運転とか飲酒運転に分類するとの規定は、2012年に更に厳格化された。
 大量に飲んでから運転した事がある人の減少は25~34歳で就学年数12年以上の人に顕著。07年に経験ありと答えた男性は4%いたが、13年も同じ回答だった男性は2・1%。女性は両年とも0・3%だった。
 この傾向は死者数にも如実に表れ、07年は約4800人だった飲酒運転の死者は、現在は3千人に減少したという。