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タルデッリが怒涛の大活躍=アルゼンチン戦で2点決める=遅咲きの伏兵エースに

 11日、中国は北京で行なわれた、宿敵・アルゼンチンとのサッカーの「スーパークラシコ」(伝統親善試合)で、ブラジルセレソンが2―0で快勝した。その2点を決めたのは、世界的には決して知名度が高いとは言えないストライカーだった。
 前半27分、ブラジルセレソンは、オスカールが右側からゴール中央にクロスを上げた。その球を相手ディフェンダーのザバレッタがヘディングでコントロールし損なうと、いつの間にか落下地点に走りこんでいたジエゴ・タルデッリが直接ボレー・シュートでゴール右隅に決め、1点を先制した。
 そして後半18分、オスカールの左からのコーナー・キックが直接ゴール前に飛んだ時も、そこまで攻めあがった長身のダヴィド・ルイスがヘディングでボールの流れを右脇に変えると、そこに走りこんできたタルデッリがヘディングで押し込み、2点目を奪った。
 ワールドカップの準優勝チームと基本線がほぼ同じだったアルゼンチンは、タルデッリの活躍にペースを狂わされた。
 アルゼンチンは前半40分に絶好のPKのチャンスを得たが、エースのメッシのシュートが右に飛んだキーパー、ジェフェルソンの美技に阻まれ、得点を逸するなど、最後まで調子に乗りきれなかった。
 しかし、タルデッリがここまで活躍することを期待した人はブラジルでもほとんどいなかった。そもそも、彼のセレソンへの招集自体、「サプライズ」と言われていた。所属は国内のアトレチコ・ミネイロで、年齢も29歳。国内リーグの得点王争いの上位に絡んでいるわけでもない。海外経験もあるにはあるが、実績はほとんどない。ネイマールと2トップを組むなら、W杯レギュラーのフッキや、フランスのPSGで活躍中のルーカスもいる。
 だが、ドゥンガ監督はタルデッリが09年に国内リーグの得点王になったときからその才能に目をつけていて、その頃にも召集していた。
 タルデッリは7月に監督復帰したドゥンガ氏からセレソンへの再召集を受けると、9月7日のコロンビア戦でもいきなり先発で抜擢され、その試合でポジショニングの良さと、試合中の運動量を高く評価された。それ以降もセレソンのフォワードの先発であり続け、そして彼自身のセレソンでの初得点と2点目をアルゼンチン戦で決めた。
 タルデッリはかねてから「ドゥンガが僕を信用してくれている」と、セレソン召集を自分の手柄のようには決して言わなかった。11日も、2点を決めた後でもなお「まだ、どうやらツキは落ちてないみたいだね」と謙虚に語った。「もう、嬉しいったらありゃしないよ。セレソンでの最初の得点がアルゼンチンだなんて。それもよりによって2点も取るなんて」とタルデッリは興奮を隠し切れない。
 この試合で一躍注目の存在となったタルデッリは、「このままセレソンにい続けたい。W杯には必ず出るんだ」と、出場時には33歳となる18年のW杯に意欲を燃やし始めている。

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