ミナス・ジェライス州内のサンフランシスコ川の水源が枯れた事などもあり、同州内にあるトレス・マリアスの水力発電所が発電を停止する可能性があると12日付エスタード紙が報じた。
同発電所はサンフランシスコ川流域にある発電所では最大の396メガワット/時を発電できるが、現在は7基ある発電機中2基が稼動するのみだ。同発電所のダムの貯水量は1962年の開設以来最低の4・5%まで低下しており、今月末か11月初めには発電不能となる見込みだ。
同ダムには現在、毎秒30立方米の水しか入ってきておらず、毎秒150立方米の放水で水位は下がる一方。同発電所が発電を停止すれば他の水力発電所や火力発電所、風力発電所などの電力供給を受ける必要が生じるが、現時点でも既に発電量削減が続き、他の方法での電力供給が欠かせない状況になっている。
サンフランシスコ川の水は同発電所を経た後、ミナス州北部の灌漑などにも使われ、アラゴアス州やセルジッピ州内の五つの水力発電所や400以上の市の水の供給源となっている。
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