サンパウロ市フェルナンド・ハダジ労働者党(PT)市政は13日、サンパウロ市西部ヴィラ・レオポルジーナにあるラ米最大規模の食品貨物集積所である、サンパウロ州食料保管センター公社(通称セアザ、Ceagesp)を移転させる意思がある事を表明したと14日付伯字各紙が報じている。
セアザをヴィラ・レオポルジーナから移転させる計画は以前の市政でも提案されていたが、実現はしなかった。
ハダジ市長は移転後の跡地を公園や公共住宅建設用地にする意向で、「同地はサンパウロ市内に唯一残された川沿いの大きな土地で、もっと有効に活用されるべきだ」と言う。同地の再利用計画は来年1月に市議会にかけられる、サンパウロ市の総合開発計画案に含まれる。
同市長は同地を住宅や公園にする事ができるよう、土地の用途を工業用地から特別用地に変更した。
市長はさらにロドアネル・マリオ・コヴァス高速道路付近に新しい貨物集積所を作ることに興味を示している民間企業がある事を認め、移転先も既に検討中であるとしたが、詳細については何も語らなかった。「新しいCeagespは現在のものと比べてずっと現代的なものになるだろう。今の集積地には新しい商品輸送の設備がついていない」と述べた。
市長はこの件に関する公聴会を開き、Ceagesp内の各業者達も含む関係者全ての意見を集める意向だ。「貨物集積所を物流、流通の見地からもっと計算された所に置き、ピニェイロス川沿いの渋滞を解消することが理想だ」と市長は結んだ。ハダジ市長は、サンパウロ市内を走る大型車両の44%に当たる7万6千台のトラックを市中央部の走行制限区域から除外する事を望んでいる。