ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 老後の備えは大丈夫?=高齢者の57%は貯蓄なし

老後の備えは大丈夫?=高齢者の57%は貯蓄なし

 クレジット保護サービス(SPC)の調査によると、60歳以上の高齢者の57%は老後の備えが皆無と15日付エスタード紙が報じた。
 貯蓄も投資もない人が57%というのはあくまでも全体の平均で、低学歴者だと68%、D、Eクラスの人だと77%は老後の備えが何もない。高齢者の47%は、家族の事を優先している内に貯蓄や投資もないという状態に陥ったという。
 高齢者の54%は収支をコントロールする術を持たないが故に借金を抱え、32%は債務不履行者のリストに名前が入っている。65歳以上の人の場合、負債の返済が遅れている人は約25%にあたる400万人。64~94歳の債務不履行者は同年齢層の7・4%で全体の平均3・8%の2倍だが、その理由は家族や友人の支払を肩代わりしたが払ってもらえない21%、計画性のなさ19%、健康上の理由11%などとなっている。
 それでも、現在の状況は安定しているという高齢者は72%いる。10人に8人は電気代などを自分で払っており、ここ数年は収支の管理が出来ているという人も74%いた。収支の管理の方法はノートやコンピューターで収支を記録が38%、頭の中で計算が40%、何もしていない人も14%いた。
 金融関係の知識のなさも気がかりで、回答者の59%はお金を借りた場合の利息の計算の仕方を知らず、91%は銀行の口座の残高の照合の仕方やインターネットを使って電気代などを支払う方法を知らないという。