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■ひとマチ点描■僻地と魔境三昧経て作家に

平島征也さん

平島征也さん

 青年隊10期の平島征也さん(せいや、75、熊本県)は来伯当初の5年間、「オンサ、スクリーを見るのは日常」という密林の真っただ中、一人で自給自足しながら薬草栽培をした実体験を描いた『魔境~マットグロッソ アマゾン・ラプラタ分水嶺』(不知火書房、12年)を日本で出版した。
 「これが意外に好評で、出版社から『次回作を書いてくれ』と要望が来ている。今、頭をひねりながら書いているところ」と50周年式典で喜びの報告をした。
 麻州の密林の後、アマゾン河のインディオ集落などを転々とする〃僻地と魔境三昧〃の変わった移民人生を送る。今はミナス州ベロ・オリゾンテで柔道教師をしており、「なんとか今日まで生きています」と笑い飛ばした。幅広い体験が作家の肥やし?(深)