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9月の雇用創出は12万=前年同月比では41%減=8月の小売りやや持ち直す

 全就労・失業台帳(Caged)によると、9月の雇用創出は12万3785人で、9月としては01年の8万人に次ぐ低い数字となったが、年間の創出数は100万人を超える見込みと16日付伯字紙が報じた。
 この数字は正式雇用者の動向について指定された期日までに提出されたデータを集計したもの。雇用者が増えたのは、サービス業6万2378人や商業3万6409人、工業2万4837人などで、反対に減ったのは農牧業8876人や鉱業455人などだ。
 1~9月の累計では90万4900人の雇用増となっており、連邦政府は年間では100万人を超えると見ている。今年の累計で最も増えたのは教育の8・3%増で、その対極は自動車産業を含む運輸関連の工業部門の4・5%減だった。
 地域別の累計で雇用が最も増えたのは中西伯の3・9%で、伸びが一番少なかったのは北東伯の1・6%。州別ではペルナンブコ州が2万1971人増で最も増えた。
 ただし、今年の累計が90万人を超え、ジウマ政権での累計は570万人、年間では100万人を突破し、現政権での累計も600万人に達するだろうとのマノエル・ジアス労働雇用相の言葉には疑問を挟む声もある。
 というのは、9月は例年、クリスマス商戦前の雇用が増える月なのに、今年9月の実績は21万1千人の雇用増だった昨年年9月より41・3%少ない上、クリスマス商戦後に季節労働者を解雇する12月は雇用創出が大きく落ち込むのが常だからだ。今年9月の雇用創出数を昨年同月の最終的な雇用創出数(政府が定めた期限後の修正も含め25万7600人)と比べると、51・9%減となっている。
 一般的に雇用は経済の動向が最後に表れるといわれ、生産、販売の落込みが続く自動車産業では集団休暇やレイオフ、希望退職者の募集も続いているだけに、10月の動きが気がかりだが、15日は少し明るい情報も発表された。
 それは8月の小売り販売が前月比1・1%伸びた事だ。これにより、今年の累計は2・9%、直近12カ月の累計は3・6%増となった。ただし、昨年8月との比較では1・1%減だった。
 一方、自動車産業と建設関係を加えた拡大小売り販売は前月比0・4%減で、昨年同月比は6・8%、今年の累計も1・5%減となった。直近12カ月の累計では0・6%伸びている。
 小売り一般では、通常のインフレ率以上に価格が上昇した食料品の買い控えなどでスーパーの売上が0・1%落ちたが、それ以外は、授業再開などを受けた文具や事務用品7・5%、父の日の贈り物候補だった衣類3・2%など、ここ6カ月間で最善の結果を残した。