【既報関連】ゴイアス市警が16日、ゴイアニアで起きた連続殺人事件で、チアゴ・エンリケ・ゴメス・ダ・ロッシャ容疑者(26)が所持していた銃の線条痕が、女性6人を殺した弾のキズと一致したと発表したと16日付各紙サイトや17日付伯字紙が報じた。
線条痕で関与が確認されたのは、6月1日~8月2日に起きた女性6人の殺害事件だ。市警によると、同容疑者は、8月に結成された特別捜査班が捜査していた殺人16件と殺人未遂1件の内、15人の殺害に関与したと自白している。
同容疑者は「最初に殺した女性は誰だ」との問いに「最初の被害者は男性」と答えた後、11年以降の殺害事件を順に自供。殺害場所や方法は克明に覚えていたが、全員の名前までは覚えておらず、「何番目は」と番号で示しながら自供した。金をもらって殺した事件もあるとされ、事実関係の捜査が続いている。
自供によれば、犠牲者は男性17人と女性22人で、ゲイは絞殺、売春婦は刺殺か頭を射撃。路上生活者は頭、女性は胸部を撃たれている。一般女性の被害者は14~27歳で長髪、美人という以外の共通点はない。
同容疑者は昨年、スーパーでバイクのナンバープレートを盗もうとして逮捕された。また、盗んだプレートを付けたバイクで走行中にも逮捕されている。同容疑者はロッテリカや薬局、パン屋などで90件に及ぶ盗みも働いており、盗む度に興奮を覚えていたという。
逮捕の決め手となったバイクは、10月1日のロッテリカでの強盗事件でも映像が残っていた。今月12日の女性襲撃事件は銃不発で未遂に終ったが、犯人は女性の口元を蹴ってから逃げた。
市警警部らは、頭を上げたまま自供し、「世の中のすべてに怒りを感じていた」と言う同容疑者に戦慄さえ覚えつつ、16日に遺族達に同容疑者を引き合わせた。遺族達は皆、「殺人鬼!」と叫び、怒りを露にした。