エボラ出血熱流行国からの旅行者の管理政策の変更を、ブラジル保健省は来週までに決定する方針だと21日付エスタード紙が報じた。ギニア、リベリア、シエラレオネの主要感染国から出る時に旅行者は1回目の問診をしているが、英米同様に、ブラジルも到着後にも2回目の問診を実施するかが検討されている。
「有効性のある対策を講じる必要がある。手をこまねいている暇はない」と保健省健康監督局長のジャルバス・バルボーザ氏は語った。今年の上半期におよそ15人のエボラ流行国出身者がブラジル(多数はサンパウロ州グアルーリョス国際空港)に降り立った。「毎日3万人もが国際線で空港に到着しており、これと比べたら、15人はとても少ない」と同氏は言う。
主要流行3カ国からの直行便はなく、多くの旅行者はモロッコを経由している。バルボーザ氏は旅行者がアフリカにいるうちに問診をすることが大事だと考えており、飛行機の中での問診は考えていないという。
「我々は最初の問診で陰性反応が出た患者に、24時間後に何らかの症状が発症する危険性はとても低いと考える」とし、「2回目の問診を実施したとしても、ブラジルをエボラ出血熱から完全に守れるわけではない。いかなる隔離政策もそれで十分というわけではない」と強調した。
州や市レベルの保健監督局にたいする感染の疑われる患者が出た場合の行動指針の指導を、保健省は強化しており、「現場の職員がエボラの疑われるケースに直面した時、どう対処しなければならないか、よく分かっていることが大切だ」と同氏は結んだ。
タグ:写真ニュース