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ひび割れた地表が続くカンタレイラ水系の貯水池(Divulgação/Sabesp)
ひび割れた地表が続くカンタレイラ水系の貯水池(Divulgação/Sabesp)

サンパウロ州政府=新たなボーナスプラン発表=10~20%の節水にも適用

 カンタレイラ水系の貯水率が3・3%まで低下した21日、民主社会党(PSDB)のジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事は、大サンパウロ市圏31市とサンパウロ市から93キロ離れたカンピーナス市周辺11市での新節水割引プランを11月から施行する意思を示したと22日付の伯字紙各紙が報じた。
 新プランでは昨年2月から今年1月までの平均利用量に対して20%以上節水した消費者には30%の水道代割引という従来からのボーナスの他に、10~15%節水した消費者には10%、15~20%節水した消費者には20%の割引というボーナスを加える。新割引プランの目的は現在の節水目標に達していない消費者に対し、節水を促すことだ。
 この案は既に、サンパウロ州水・エネルギー規制機関(Arsesp)に送られており、そこで承認され次第、施行日時が決められる。
 州政府は新料金プランを11月から施行する意向を表明しており、その場合は12月の水道代から割引が適用される。
 サンパウロ州水道公社(Sabesp)は現在、今年3月に始まった割引制度のせいで13億レアルの赤字を抱えているので、サンパウロ州政府はインフレ率を超える水道代の値上げも検討している。
 同公社のジウマ・ペーナ総裁は先週、節水者への割引制度はロジージオ(連番断水)より効果的で、「給水制限をしていれば、8月には貯水池の水は底を突いていたはずだ」と語っている。
 9月の場合、26%の消費者は節水したものの料金割引を受けるには達しなかった。49%は20%以上節水して割引を受けたが、25%は水の消費量が上がった。
 今後数週間の降雨量が十分ではない場合、州政府は11月から、貯水池の底にあり通常は使われない〃未開の水域〃の水の第2回目の取水を開始することを検討中だ。