来月1日から無理な追い越しなどの危険な運転などに対する罰金が改定されると22日付フォーリャ紙が報じた。
路肩を通る追い越しに対する罰金は現行の127・69レアルが7・5倍の957・7レに、カーブ、坂道、見通しの悪い所などの追い越し禁止区間での追い越しに対する罰金も191・54レが5倍の957・7レになる。
今回最大の増額になるのは片側一車線で、前を走る車、対向車線を走る車双方の間を強引に通って追い越しをかけるもので、これに対する罰金は現行の191・54レから10倍の1915・4レになる。
公道でレースをした場合や、急発進や横滑りの曲乗り行為をして現行犯で摘発された場合にも同額の罰金が科される。またこのような競争を煽った場合も、同様に罰金が科される。
今回の変更は今年の5月にジウマ・ルセフ大統領によって承認された法律に記載されており、交通違反を減少させることを目的としている。
2012年の交通事故死者は4万5千人で、2002年からの10年で37%も増えている。
人身事故に繋がる可能性の高い違反を犯した場合は、従来以上に高い罰金を払わなくてはならなくなった上、免許証も7点減点され、1年以内の免停処分が科される。12カ月以内の再犯者への罰金は2倍になる。
国道警察の発表したデータによると、危険な追い越し運転は高速道路での交通事故の5%に過ぎないが、死傷者が出る可能性は他のタイプの違反より大きく、死亡事故の原因の40%を占めている。
専門家は何年も前から、罰金額が低すぎるため、ある種の違反に関しては啓蒙効果も事故を減らす効果も薄いと政府に警告してきていた。
今回の大幅な罰金増額は、12年末に飲酒運転禁止法の罰金を何倍にも引き上げたのと同じ狙いがあると見られている。
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