以前も本紙で報じたように、サンパウロ州地裁の判断により、サンパウロ市のスーパーマーケットではレジ袋の配布が11月6日から禁じられる。これに対応すべく、スーパー・チェーンの「マンボ」は同日から無料の紙袋の配布をはじめる予定だという。だが、ポン・デ・アスーカル、サンマルシェ、ウォルマートといった大手のチェーンは、裁判所の指示通りにレジ袋の廃止を行なうかどうか、態度を決めかねているという。加えて、同問題に関し裁判で争っているサンパウロ州プラスチック製品組合は、なおも上告する構えだ。3年ほど前から、廃止と復活を繰り返すこのレジ袋問題。まだ二転三転は必至か。
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サンパウロ市西部のモルンビやレアル・パルケなど、ピニェイロス川に近い地域に住んでいる住人が、大量発生する蚊に悩まされ眠れない日が続いていると30日付アゴラ紙が報じている。同紙の取材を受けた人たちは、「部屋を涼しくしても無駄だった」「殺虫剤でも効かない」と不満を述べている。蚊の発生原因は、市による同河川の清掃状況が悪く、蚊を引き寄せる水中の水草の除去などが行なわれていないためと見られている。市民の安眠のためにも、なんとかしていただきたい。
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28日、国際サッカー連盟(FIFA)が今年のサッカーの年間最優秀選手候補23人を発表、ブラジルからはネイマール1人が選出された。最多選出はW杯を制したドイツの6人で、アルゼンチンとスペインが3人で続いている。ブラジルとしては寂しい現状だが、W杯やバルセロナでの活躍を評価し、ネイマールの上位入りを予想する声は多い。