日本の文化庁などが主催する国内最大の文化の祭典「国民文化祭」に参加するため、ブラジル秋田県人会(川合昭会長)の11人が29日にブラジルを発った。国費での同祭参加は初。
全国各地から個人や団体が参集し、県内各地で演劇や芸能、アート、文芸、音楽など様々な文化行事を行う祭り。昭和61年に始まった。同県での開催は初めて。10月4日に開幕し、今月3日にフィナーレを迎える。
訪日団は最終日に秋田市で開かれる閉会式で、民謡「秋田馬子唄」と「秋田長持唄」を披露する。ブラジル民謡大会で2度の優勝経験を持つ佐藤吉次さん(72)は、当日の伴奏がカラオケであることを懸念しつつも「思いっきり歌ってきます」と意気込みを語った。
一行は、秋田県庁、由利本荘市、湯沢市、大潟村を表敬訪問するほか、稲庭うどんの老舗「佐藤養助総本店」も訪れる。川合会長は「来年の日伯外交開始120周年に先駆け、友好を深めてきます」と笑顔で話した。