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保健プラン=加入者増で検査所が満員に=予約と当日の2重の困難

 近年は保健プランの加入者が増え、有料の病理検査所(ラボラトリオ)でも、検査予約が困難、当日も長時間待たされるといった問題が起きていると3日付フォーリャ紙などが報じた。
 受付は満員、整理券をもった患者が廊下まで溢れる。こうした、統一医療保健システム(SUS)では見慣れた光景が、有料の検査所でも見られている。
 「受付で検査票を作ってもらうのに1時間もかかった上、検査を受けるのに3時間以上待っている」と言うのは、背骨の痛みで検査を受けに来た栄養士のヴァルキリア・トゥローニさん(42)だ。
 遅延は単純な血液検査でも起こった。アナ・パウラ・ソウザさんは火曜日の朝6時50分に検査所に着いたが、検査を終えて検査場を出たのは2時間後だった。
 検査所が混雑する1番の要因は、国内の保健プラン利用者が増えたことだ。国家医療サービス監督庁(ANS)によると、保健プラン加入者は5年間で4300万人から5千万人に増大した。
 今日では26・1%の国民が保健プランに入っており、サンパウロ州では45・4%、サンパウロ市に限っては60・8%の人が保健プランを利用している。
 検査所での待ち時間もさることながら、多くの患者には、「予約を入れる」というもう一つの試練がある。
 ANSは血液検査は3日以内、乳癌検査、心電図を取るといった検査では10日以内に検査日程を決めること、より複雑な磁気エコー検査でも21日以内に実施するよう指導しているが、新聞の取材であることを告げずに予約の電話をすると、3カ月以上かかるといわれたケースもあった。
 検査が遅れるのを避けて、自宅から遠い検査所を選ぶ人もいる。金融アシスタントのロドリゴ・オリベイラさん(21)は10月29日、サンパウロ市タトゥアペの検査所に朝7時に着くためにサントアンドレ市の自宅を5時20分に出た。自宅付近の検査所では11月末にしか予約が入れられなかったからで、「3週間も待つより、長い距離往復しても3日で終わるほうがいいよ」と説明した。