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警察幹部が米国に接待旅行=入札で便宜供与の見返りか

 サンパウロ州軍警と大口契約を結んでいるモトローラ社は先週、軍警幹部団の米国フロリダ州オーランドへの旅行に対して資金を提供したと4日付フォーリャ紙が報じている。
 軍警指揮官のベネディト・メイラ氏と、軍警の技術部門の責任者達はモ社の招待で米国で休暇を過ごした。同社は旅行経費を支払ったことを認めたが、正確な出費額や参加者のリストの公開は拒んだ。
 モ社は警察幹部達を旅行に招待した事を認め、「今回の行動は法に触れるものではない」との見解を文書で示した。
 警察総長のマウリシオ・ブラゼク氏も同じ時期にオーランド市にいたが、彼の移動費は州費によるもので、滞在費は自分で払っていた。
 今回の接待旅行は行政法に定められている規定に反しており、官報にも記載されていない。同法では、行政との商取引の継続を目論む業者からの招待で旅行することは原則的に認められない。
 モ社はサンパウロ州市警、サンパウロ州軍警の使う全ての無線通信システムを受注しており、旅行の1週間前にも軍警の情報通信システム拡張における入札に参加し、990万レで受注権を落札していた。
 入札競争に敗れたハリス社は、入札は仕組まれていたとして結果に異議を申し立てていたが、「以前からの設備との継続性を重視する必要がある」として軍警に退けられていた。
 公共法の専門家のアンドレ・ラモス・タバレス氏は、「公共サービスにおいて公開性は不可欠であり、それゆえにいかなる資金提供も官報に記載されなければならない」と述べた。
 検察は今回の件を調査すると発表している。