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就任早々、早くも人気=「JN」後任のレナタさん

 3日、グローボ局の看板ニュース番組、「ジョルナル・ナシオナル」(JN)で新しい女性キャスターのレナタ・ヴァスコンセロスさん(42)が初お目見えとなったが、大好評で迎えられている。
 レナタさんは、2011年に高い期待と共に就任しながら、3年という短い期間で降板となったパトリシア・ポエタさんの後任となったが、ネット上などで批判が目立っていたパトリシアさんとは打って変わり、視聴者は賛辞を送った。その中で目立っていたのは「メレッシ(彼女はこの役にふさわしい)」「コンフィアンテ(自信がありそうに見える)」というものだった。
 もっとも、この人選はグローボが本来やるべきだった人選だったとも言える。レナタさんは、グローボ局の朝のニュース「ボン・ジア・ブラジル」のキャスターを11年つとめてきたニュース畑のたたき上げ。一方のパトリシアさんは、情報番組やレポーターでの人気以上に、その美貌を買われ、ファッション雑誌や女性雑誌の表紙をつとめてきたタイプだ。
 局としてはパトリシアさんの持つ「華」にかけたかったところだろうが、ニュースの読み間違いが以前から目立ったことなどで番組の視聴率の低下を招いていた。降板のきっかけも、大統領選挙の候補者インタビューの際のジウマ大統領への取材内容の悪さが決定的だったと言われている。
 加えて、肩のラインを出した赤やピンクなどの華やかなドレスが似合うタイプのパトリシアさんの本来の適正に、報道番組があっていたのかと指摘する声もある。
 一方のレナタさんは、ニュース一筋にやってきたことで番組進行上、貫禄があり、視聴者に安心感を持たせた。彼女はこれまで、ブラジルの報道関係者の賞「コムニケ・セ賞」で3度、最優秀女性キャスターを受賞している。
 また、ニュースキャスターとしての印象の良い見られ方を心得たファッションにも見るべきものもある。JN初登場となった3日も、無造作に後ろに流した肩までの髪に、黒のジャケットを颯爽と着こなし、シンプルな中に「切れ者」風な印象を与えていたのも功を奏していた。レナタさんの大学での専攻はファッションで、双子の姉ランザ・マッサさんも有名なスタイリストだ。
 これでレナタさんは一躍脚光を浴びることとなった。3日の夜以降、ツイッターやフェイスブックで大きな話題となり、情報系のサイトなどもレナタさんの人となりなどを紹介しはじめている。グローボは早くも、彼女が有名になりすぎることを危惧しはじめているという。