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疎水工事の成果に不安=Sフランシスコ川流域で
ルーラ政権で着工、12年完成予定だったサンフランシスコ川(以下SF)の疎水工事は、12年に工事が中断。今年になって再開された結果、東側水路の一部区間で水を流す試験が始まったものの、住民からは不安の声が出ていると9日付フォーリャ紙が報じた。
ペルナンブコ州内に延びる東側水路への放水は10月に始まったが、四つのポンプが汲み上げた水は勢いが弱く、一部農家にしか届いていない。
今回の試験で使った水はイタパリカ貯水池から取った水だが、南東伯と北東伯を悩ます干ばつと最初の試験という事で、汲み上げているのは毎秒5千リットル。水量が不充分なため、レタスを作っているアリロ・ファリアスさんの農園は潤せても、トウモロコシやフェイジョンを栽培しているカルメリオ・デ・ソウザさんの農園には届いていない。工事が完成した暁には、取水量は毎秒2万8千リットルになる予定だ。
一方、今回の試験のために貯水池の水位が下がったというペトロランジアでは、干ばつで椰子やスイカ、玉ねぎ、葉野菜類の栽培規模を縮小した農家が多く、その上に試験取水が行われれば、現在栽培中の野菜や果物も減収を免れ得ない。同地では、試験に対する抗議運動も起き、試験を継続するために軍が派遣される騒ぎにもなった。
SFの疎水工事は45億レアルの予算で12年完成のはずが、工事の中断、再入札といった条件も重なり、現在の工費は82億レアル、完成は早くても来年末の予定だ。