11月15、16日に「オタクの祭典」、コミコンがサンパウロ市のイベント・センター、「プロ・マグノ」で開催される。
「コミコン」の本家は1970年にアメリカはカリフォルニア州サンディエゴではじまったもので、今やこのオリジナルのコミコンは映画業界をも巻き込んで、巨大な文化産業を担う存在となりつつある。
コミコンは、北米の様々な地区で開催されているほか、欧州やインド、中東などでも開かれている。
漫画やコミック・ヒーローなどの熱狂的なファンは南米でも決して少なくはない。その波は、日本人移民の多いサンパウロでも強いが、昨年は、遂にサンパウロでもコミコンがはじまった。
記念すべき第1回目の昨年は、サンパウロの名物アニメ祭「アニメ・フレンズ」の場を間借りする形で行なわれた。日本式のアニメが主流の「アニメ・フレンズ」に対し、アメコミ(アメリカン・コミック)や特撮のヒーローもののファンの需要が強いコミコンではファン層は微妙に異なるが、待望感が強かったこともあり、成功した。
そこで今年は「アニメ・フレンズ」から独立し、「コミコン」として晴れて一本立ちして行なわれることとなる。
本場アメリカのコミコンに負けじと、今回のサンパウロ・コミコンには世界中から数多くのゲストが参加する。コミック部門では、アメリカからは「スパイダーマン」や「アイアンマン」でおなじみのマーヴェル・コミックス、「バットマン」で有名なDCコミックスなどの作画担当者が来訪する。
だが、目玉は映画&TV番組部門のゲストだ。注目は日本から、ブラジルで80年代に現象的人気となった「世界忍者戦ジライヤ」で主演をつとめた筒井巧がやってくる。また、イギリスの名物長寿人気番組で、最近は世界的にも有名になったSF番組「ドクターWHO」でかつて主演をつとめた俳優のシルヴェスター・マッコイ、そしてアメリカからは90年代の人気子供番組「ビークマンズ・ワールド」で製作・主演を行なったポール・ザルームもやってくる。
さらには、この系統のイベントにはつきもののコスプレ・ショーも催される。
興味のある方は公式サイトhttp://brasilcomiccon.com.br/をご参照のほど。