12日に体調が急に悪化し、サンパウロのアルベルト・アインシュタイン病院に入院していた「サッカーの王様」ペレが、15日に退院の見込みとなった。
ペレは12日昼過ぎに胃がむかつくと訴え、当日、サンパウロ州サントスにあるペレ博物館で行なわれる予定だったイベントへの参加を急遽キャンセルした。
ペレはその後、サンパウロ市内のアルベルト・アインシュタイン病院に運ばれて検査を受け、そのまま入院。腎臓や尿管、膀胱に結石があるために尿の排泄が困難になり、痛みも訴えたため、13日に腎臓結石の手術を受けた。
その後の経過は良好で、これにより退院の運びとなった。
ペレは12年11月に右大腿骨の先端を人工関節にする手術を同病院で受けた。その際、歩行回復までに時間がかかり、長期のリハビリ生活を送ったことも話題になっていた。
ブラジルのサッカーの歴史の象徴的存在だったペレももう74歳。引退後は今回を含めれば6回の手術を受けるなど、病のニュースも少なからず入ってくるようになったが、本人は健康が許す限り自身の仕事を休む意思は全くなく、16年のリオ五輪、18年のロシアでのW杯に向けたプロジェクトも用意しているという。(14日付フォーリャ紙サイトなどより)