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水と電力の不足は必至=サンパウロ州水道公社理事が発言=全国の雨は平均値の8割

 記録的な少雨、干ばつに襲われ、貯水池の水位が軒並み下がるサンパウロ州で、サンパウロ州水道公社のパウロ・マサト理事が「現状の降水量のままだと15、16年の水不足は必至」と発言したと15日付エスタード紙が報じた。
 この発言は州検察局の質問に対するもので、同理事は「水力発電所のダムの水位が非常に低いため、電力不足も避けられない」と述べている。
 カンタレイラ水系の水位は19日現在、10・0%(例年の数字なら約20%のマイナス)で、アウト・チエテは6・7%。グアラピランガ、アウト・コチア、リオ・クラーロは33・7%、28・7%、34・8%で比較的良好なリオ・グランデは64・8%。10月の雨は前者2水系が平均降水量の半分程、他の水系では3分の1だ。
 18日付G1サイトによると、国立宇宙調査研究院(Inpe)は1月~10月の雨は平均降水量より20%少なく、カンタレイラ水系では期待値を60%下回ったと発表した。
 南東伯などでは厳しい干ばつで飲用水の確保はおろか、農作物の栽培や工業生産、運輸業界などにも影響が出ているが、同院のカルロス・ノブレ研究員によると、乾いた大気がブラジルの国土より広い地域を覆い、南東伯では寒冷前線が接近出来ないために平均降水量を80%下回った地域さえあるという。
 今年の南東伯は統計開始以来初めてという大干ばつに見舞われており、専門家すら、この干ばつが一時的なものか否か、アマゾンの森林伐採や地球温暖化とどの程度の相関関係にあるのかなどを説明しきれないという。
 19日付アジェンシア・ブラジルやG1サイトによると、13年の温室効果ガス排出量は12年比7・8%増の15億7千万トンで、同ガス排出量の減少傾向が止まったと報じた。項目別で見ると、最も比重が大きい森林伐採や農牧地開発の増加で16・4%、次いで比重の大きい火力発電の増加で7・3%の排出量増加を見た。
 現在のブラジルを悩ませる干ばつは種々の要因が複雑に絡み合って起きている。水資源庁長官は13日、サンパウロ州政府が連邦政府に35億レアルの支援を要請した貯水池建設や水の再生利用などの諸計画は早くても15年末からしか機能せず、短期的な解決策は降雨以外にないと発言。連邦政府では来週、サンパウロ州政府の要請に対する答えを出す予定だ。
 サンパウロ州水道公社は今年、水の使用量を削減した消費者にボーナスとして料金を割引くなどの対策を導入した事もあり、収益が3億8350万レアル減少。現在の収益は9150万レアルに止まっているため、投資額の削減を余儀なくされている。現在は、12月1日から水道料金を上げるべく、関係機関に申請中だ。

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