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ゲレーロ選手と握手する私
ゲレーロ選手と握手する私

コリンチャンスに魅き寄せられて来てみたら・・・(Kimio Ido)

 ブラジルの地を踏んで早5カ月、弊社で翻訳担当として働き始めて2カ月が過ぎました。サンパウロのサッカーチーム、コリンチャンスが大好きで移り住んできてしまった井戸です。
 前回のブログ更新から、今までになんと2回も、ブラジルのテレビの取材を受けてしまいました。
 事の始まりはこうです。サッカー観戦仲間の友達に、「コリンチャンスのためにブラジルに移り住んできたあなたの話に興味ある人がいるから、メールで彼の質問に答えてくれない?」と言われ喜んで受けました。
 終わり際に「ありがとう、僕のやってるサイトに載せてもいいかな?」と言われ、もちろんそれもOK。しばらくしたらなんと、私にインタビューしてくれた彼はコリンチャンスの広報部でインターンをしていて、私とのメールインタビューはコリンチャンス公式ホームページに載ってしまいました。

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 その反響たるや凄まじく、それから何日も経たないうちに編集部に電話がかかってきました。有料スポーツチャンネルのSPORTVのディレクターからで「そちらの井戸さんにインタビューしたい」とのこと。コリンチャンスの練習場に連れてってくれて、選手ともご対面、感動する私をレポートするというものでした。
 起きている現実をうけとめられないまま、約束の日が来ました。仕事は半休をいただき、朝から車に乗せられ練習場へ、目の前ではいつもスタジアムで観ている選手達が練習しています。近くで見ると全ての選手は改めて、大きい、速い、そしてとてつもなく上手い。
 手の届くところにいるのに、声を掛けられる距離にいるのに、緊張感漂うプロの現場に圧倒されて、とてもはしゃぎまわってサインをねだれる雰囲気ではありませんでした。「ちゃんとセッティングしてくれている、ペルー代表FWのゲレーロ選手との面会まで我慢しなくちゃ」と思っていました。
 そして訪れた対面の時――。緊張して「あなたがいるから、「チリ(!)代表も応援しています」と彼の国名を間違えてしまいましたが、それでも笑って許してくれました。ユニホームにサインも貰い夢心地のような時間を過ごしました。
 その番組がオンエアー

[su_label type=”info”] ビデオ[/su_label] Por amor ao Corinthians, torcedor japonês larga “tudo” e passa a morar no Brasil

 されて数日後、またもやその放送を見たFOX SPORTからもインタビューのオファーがありました。そろそろ私にも若干ワルノリの体があったことは否めません。
 「会社での撮影は上司に許可をとってからじゃないと」と言ったら「じゃあ、君の自宅はどうだい、明日にでも」と半ば強引な申し出。この話の速さもブラジルのお国柄でしょうか? 断る理由もなかったので引き受けました。
 撮影クルーが来て上ってくるので、エレベーターの前で待っていると、もうカメラは回っていました「こ、こんにちは。よ、ようこそ。」ドキドキして口が上手く回りませんでしたが、そんな映像をあえて撮りたかったのでしょう。
 居間のソファーで今回の取材の趣旨の説明を受けました。やはり地球の反対側からコリンチャンスのためにわざわざ移り住んできた私のクレイジーともいえる情熱が浮き彫りに出るようなインタビュー「こう聞くからこう答えてね」といった若干の演出も交えつつ、最後にいきなり「キミオ、そんな君は是非こっちでコリンチャンスファンの女性とめぐり合って一緒になるべきだよ。さあ、テレビカメラをそんな女性だと思って、テレビ画面の向こうで見ているコリンチャンスファンの女の子にむかって口説いてみて!」と仰天のリクエスト。
 いままで「雑踏のなかで応援歌を歌いながら歩いて」などのリクエストにも答えてきましたが流石にこれは、厳しいものが。なんとか彼のリクエストに答えようと試みるものの、どうしてもできず。「ゴメン」とバッテンマーク(後から知ったのですがこのサイン、ブラジル人には全く通じません「Xがどうしたの?」とばかりに)
 撮影の申し出からたったの2日で家まで来て撮ったのにいまだにオンエアーの連絡が無いのはやはりあのシーンが撮れなかったからでしょうか?