パラナ州クリチバ市が小型の電気自動車を10台購入したところ、5カ月間の燃費がガソリン車より82%も安くなり、5700レアル節約できた上、環境にも優しい事が確認された。
電気自動車10台が5カ月間で走った距離は2万4千キロを超えたが、この間の電気代は1200レアル。従来使っていたガソリン車ならば、この距離を走るには6900レアルかかり、5700レアルの節約出来た。
また、この間に排出した二酸化炭素の量は、ガソリン車より3トン分少なくなったという。
市役所の担当者は5カ月間の数字を見た上で、購入に際しても予算上、極端に負担が増えた訳ではなく、その後の経費や温室効果ガスの排出量を考えれば、充分すぎるほど採算が取れると判断している。
電気自動車購入はクリチバ市役所とイタイプー発電所、ルノー・日産、ポルトガルのCeiia社が共同で進めているプロジェクトだ。10台の車は、市警備隊と市交通局、クリチバ観光研究所ならびに市長と副市長、その秘書室関係者らが使用している。
クリチバ市は、今年2月に南アフリカで開催された世界40市の市長らの会合、C40で採択された持続可能な市街化計画に賛同。今回の電気自動車購入や、25日に開設された「持続可能なゴミ集積所」はその働きの一環だ。
持続可能なゴミ集積所は市民が自発的に持ってきた再生可能な資源ゴミの回収場で、将来的には市内75区の全てに設置される。持ち寄られたゴミは無色のガラスと色付きのガラス、白い紙とダンボール、色付きの紙、プラスチックやペットボトルなど、12種類に分別される。市民が分けたゴミは各々、指定された場所に捨てられて再生利用されるが、この作業はカタドールと呼ばれるゴミ回収業者の組合によって行われ、社会統合の役割も果たすという。(23、25日付フォトス・プブリカスより)