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渇水解消の期待と冠水の不満=サンパウロ市7カ月ぶりの大雨

 25日午後。サンパウロ市を大雨が襲い、13カ所で冠水が起きた。同市の公的機関である非常事態管理センター(CGE)によると、今回の大雨は7カ月ぶりの規模だったが、渇水に苦しむカンタレイラ水系の雨は期待したほど降らなかった。サンパウロ市の西隣、オザスコ市でも冠水は起きた。
 CGEの観測によると、サンパウロ市の降水量は午後7時40分の段階で23・4ミリを記録していた。この量は4月12日に記録した37・5ミリに次ぐもので、7カ月半ぶりの大雨となった。今年11月の雨は前日の24日までの累積でも73・9ミリしか降っていなかった。この大雨はオザスコ市のほか、サンパウロ市周辺のサント・アンドレ、サンベルナルド・ド・カンポ、サンカエターノのABC地区でも記録された。
 クリマテンポによると、アニェンビー公園付近の計測器では1時間で51・4ミリの雨を記録した。暴風雨は市内を襲ったが、市内各地の雨の強さは異なっていた。
 サンパウロ市内では合計八つの地域が洪水警戒態勢に入った。13カ所で冠水が起き、その内4カ所では道路に水が溢れて、一時的に交通不能となった。
 午後7時40分には気象レーダーでは市内南部にのみ強い雨が記録されていた。
 サンパウロ市に降った雨は市内全域で交通渋滞も引き起こした。サンパウロ交通工学公社(CET)によると、午後8時の渋滞は146キロ(普段の同時間帯の平均は94キロ)に達した。渋滞の多くは市内南部に集中し、31%の41キロを記録した。
 クリマテンポの気象予報士ビアンカ・ロボ氏は25日、「雨雲がサンパウロ市付近に集積していたから、25日の雨は予測済みでした。26日も前日と同様、午後に大雨が降ると予想されています」と述べた。26日から27日にかけては、サンパウロ都市圏の『水がめ』カンタレイラ水系でも降るはずだという。(26日付エスタード紙より)