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サウト市=チエテの水が真っ黒に=Cetesb職員調査へ

 サンパウロ州内陸部のサウト市で27日朝、市内を流れるチエテ川の水が真っ黒になり、環境問題の専門家達が懸念を表明と同日付G1サイトが報じた。
 25、26日と雨が続き、増水したチエテ川が真っ黒になっている事に気づいた市民達は、不安げに川を見守ると共に市環境局に連絡。市民が撮影した写真やビデオはネット上にも流れた。
 市環境局は当初、「川の水が黒くなるのは川底の泥が増水で巻き上げられたせいで、同市ではよく見られる現象」と説明していたが、市民からは「こんな川初めて見た」との声も出ている。
 SOSマッタ・アトランチカのコーディネーターのマル・リベイロ氏は「工場排水や下水処理場の水門操作のミスか事故で、化学薬品などが流れ込んだ可能性がある」とし、「魚の大量死などが起き、川の周辺の住民の健康に害が及ぶ危険性も高い」と指摘する。
 環境浄化技術公社(Cetesb)では、工場排水の垂れ流しや強い雨で薬品類が川に流れ込んだ可能性があるとして、27日午後、職員らを派遣。水質を検査し、原因解明に努める意向だ。