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東西南北

 ここ数日、サンパウロ市やその近辺の市では、昼間に非常事態が予告され、夕方から夜にかけて強盗がバスや車に火をつけるといった事件が頻発している。26日にバス1台が焼き討ちされたサンパウロ市東部では、27日も、シダーデ・AEカルヴァーリョにあるバス会社の車庫に2人組(うち1人が武装)が侵入し、バスに放火すると脅迫したため、同社のバスの運行が停止した上、ターミナルや周辺の商店も閉まるという事件が起きた。地下鉄3号線アルトゥル・アルヴィン駅周辺ではバスがなく、帰宅できない人が出た。やはり東部のペーニャ地区では、同日夕刻に携帯電話の動画によるバス放火の脅迫も行われており、近辺の商店街は早めに店を閉めていた。
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 サンパウロ市セントロのレプブリカのサンジョアン大通りでは、名物でもある大きな古い電燈の倒壊が恐れられている。それは26日、この電燈に車が衝突し、そのショックで傾いてしまったためだ。この電燈は共和国建国を記念して作られたとも、1926年に作られたとも言われる長い歴史を誇るもので、街行く人の注目を浴びていた。サンパウロ市の照明局の判断によれば「倒壊の危険性はない」とのことだが、改修は行われてほしいところだ。
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 今年いっぱいで引退であろうと言われていたサンパウロFC主将、ロジェリオ・セニが28日、来年のリベルタドーレス杯に出場すべく、同チームとの契約を来年8月まで延長した。サンパウロ一筋20年以上、いまだに先発キーパーであり、さらにチャンス時のフリー・キックも任され続ける彼は、42歳でリ杯を迎えることになる。