ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | チエテ川で魚が大量死=水が黒色化したサウトで

チエテ川で魚が大量死=水が黒色化したサウトで

 【既報関連】サンパウロ州内陸部サウト市で11月27日、市内を流れるチエテ川の水が真っ黒になるという事件が起きた。その後は大量の魚の死体が浮かび、当局関係者が魚の回収作業に追われた。
 11月30日と12月1日付伯字紙などによると、産卵のためにチエテ川を遡って来た魚などは、汚染されて酸素がなくなった本流を避け、アジュダンテと呼ばれる支流に入り込んだが、水深が浅い支流に大量の魚がなだれ込み、酸欠状態が起きて窒息死した。
 周辺では魚を狙うハゲタカの姿も見られ、ショベルカーやトラックを導入した回収作業は11月29日朝7時から30日午後4時まで続いた。同市では少なくとも40トンの魚を回収したが、数百キロ分が回収しきれずに残った。
 同市環境局によれば今回の被害は過去最悪で、「他の場所で起きたミスのために町の住民や魚が被害に遭った」と発言。黒い水は70キロに及んで確認されたとされ、事件の調書は州検察局に送付される。川辺では、顔に着色したり立て看板を持ったりした住民達による抗議行動も行われた。