サンパウロ市では来週より、同市在住の外国人もボルサ・ファミリア(生活扶助)の給付金を受給するための登録ができるようになる。
これにより、極貧状態にいる移民達は、連邦政府の規定に従い、月額77レアルを受け取ることが可能になる。
今回の措置で恩恵を受けるのは、社会的に不安定な状況下に置かれているハイチ人、ボリビア人が中心になると見られている。
今回の措置はグローボ紙によって報道され、サンパウロ市民達の注目を集めている。
サンパウロ市役所によると、同市には40万人の合法化された移民がいるが、フェルナンド・ハダジ市長(労働者党・PT)らの当局者は、今のところ、移民のうち何人に受給資格があるかを把握していない。
何故そんなことが起こるかと言うと、ボウサ・ファミリアを申請するには、世帯収入が154レアル以下で、就学年齢の子供がいる場合はきちんと学校に通わせ、予防接種も規定通りに受けさせることという諸条件を満たしていなくてはならないからだ。
連邦政府の社会福祉プログラム登録システム(CadUnico)に登録するためには納税者番号(CPF)を提示すればよい。このシステムに登録した移民たちは、Minha Casa、Minha Vidaのような別の社会福祉プログラムにも登録する事が可能となる。
ハダジ市長は8日から14日までの第2回人権啓蒙週間を利用し、移民達のボウサ・ファミリア申し込みの集団受付を行う意向だ。集団受付用の会場は市内各所に設けられるが、通常の登録は市内中央部ベラ・ビスタ区のCrai(移民照会・受容センター)で受け付けることになる。
社会開発省によると、これまでも、政府の社会福祉プログラムに参加したい移民は全て、CadUnicoに登録することができていたという。
ボウサ・ファミリアには現在、年間253億レアルが投じられている。(5日付フォーリャ紙などより)
タグ:ボリビア PT ハダジ 写真ニュース サンパウロ グローボ